ステンドグラスから午後の光が差しこむ
暗い教会堂の入り口で司祭に挨拶をし、わずかばかりのお布施をする。
礼拝堂に入ると黄金色に輝く光にあふれた世界へいきなり放り込まれる。外から見ると小汚くさえ目に映るステンドグラスから金色をした無数の光の筋が発散される。
一日の終わりや人生の終わりに差し掛かった頃を「黄昏時(たそがれどき)」と呼ぶ。晩年のヘンリー・フォンダが好演した映画『黄昏』の原題は『On the golden pond』。人種を問わず黄金色にはあこがれと安らぎを与える何かがあるのだろう。