■ここでは、アントニ・ガウディの建築物から何を感じてきたかを自由に展開していきたいと思っています。
1 ガウディ建築の原点
バルセロナからバスク地方へ抜ける街道の北にモンセラの山々はそびえ立つ。放物線に似た曲線を有する山々は安息を与えてきた。ガウディはフニクラの実験を経て重力に逆らわぬその曲線を、コロニア・グエル教会やサグラダ・ファミリアに活かしたという。(1999年12月30日 記)
2 螺旋(らせん)の魅力
ガウディは螺旋を多用した。螺旋には何か生臭い人間的な魅力を感じるのはなぜだろう。(2004年8月12日 記)
3 ハイパーボリック・パロボロイド
双曲放物面。イズラム(ムデハル)様式から脱却した後年のガウディは、カテナリー曲線と放物線との間にある局面を、建築に多用するようになった。(次回アップ予定)
4 フニクラ
重力に屈することのない屈強な直線でなく、重力を吸収する緩やかな二次曲線をガウディは使おうとした。建物の模型を逆さづりにして重力のかかり具合いをみる実験が何年も続けられた。
5 自由なタイル
弟子ジュジョールの色彩感覚をガウディは信頼していた。
6 バルセロナの観光化
バルセロナにはいたるところにガウディの銅像が建っているが…。
7 グエルの息子たち
紡績工場が火災にみまわれ、何人かの職人たちが火傷で瀕死の重傷を負った。経営者の息子たちはそこで動いた。
8 澄み切った蒼い目をしたガウディ
本屋の主人は夢をみた。蒼く澄んだ目をした若者がやってくる……と。
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