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■レアル広場はバルセロナという街では中心にある旧市街地の中にある。四方はビルに囲まれている。というかビル自体が矩形(□)であり、西側にある通路のような門、まさに暗いゲートウェイをくぐり抜けるのだ。すると、広い中庭のような広場が目の前に現れる。
■一瞬まぶしさに目がくらむ。あたりを見回すと、花壇の周りやベンチに座って日なたぼっこする人たちがたむろしていた。鋭い目つきをした人もいたが、危険な雰囲気はなかった。広場の中央に街灯は立っていた。
■バルセロナ市街には、よく似た街灯をそこかしこで観ることができる。
■写真撮影日は1997年11月14日。午後からカラリと晴れ渡る。空が深い群青色だった。

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レアル広場の街灯
Fanals de la Placa Reial i
del Pla del Palau

■…卒業して間もないガウディが、工匠フォントセレーのもとでシウダデーラ公園の建設にたずさわっていたことにより、プラッサ・レアール広場の街灯設計の依頼も受けた。市当局より託されたこの作品が完成すると(1879年9月)、新聞「日刊バルセロナ」は、これに賛辞を送り、ガウディのデザイン力を評価しながらも、使用材の鉄の特性を生かしていないと批判することも忘れなかった。この街灯が好評を博したことは間違いなく、市当局は、ガウディにもう1つの街灯設計を託している。…
(上記文は引用:「アントニオ・ガウディ」p.146-147、鳥居徳敏著、SD選書、鹿島出版会、1985)


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最終更新日: 2004年4月10日